
沖神小説2 第四話です!!
「ひっ、ひえええええええ!!」
アホな叫び声をあげたのは神楽だった。
「あれ?チャイナ?てめっ、何でココに・・・」
沖田は平然としている。
「マママッ・・・マヨが、この時間には誰も入らないように言っといたって、い、い、言って!!!」
「はァ?そんなの聞いてねェよ。オレァ無実でィ。」
「そっ、そそそんなこと、言ってないで、かかっかくせェェェェェ!!!」
神楽は顔を真っ赤にして、目を手で覆っている。
「あ、忘れてた。エロチャイナめ。見やがったな。」
やっと、沖田はおけで自分のブツを隠した。
「み、みっ、見てないアルッ!!それより忘れるなヨ!レディーの前アルヨ?!」
明らかに動揺している。
「いやー、ウチは男ばっかりなもんで。ってかテメェは隠さねーのかィ?」
沖田はニヤニヤとS笑いを浮かべて言った。
「!!!!!」
文字通り神楽は素ッ裸だった。
シャンプーの泡が、かろうじて大事なトコロは隠していたが、体のラインはくっきりと分かる程度だった。
「見っ、見るなぁぁぁ!見るなぁぁぁぁぁ!!」
必死で体を隠す神楽。
その辺のおけを全部かき集めて、護身した。
沖田はまだ、神楽の体をまじまじと見つめている。
その時、
「チャイナ娘ェェ!!どうしたァ!大丈夫かァァァァ!!?」
近藤率いる真選組のみなさまおそろいで駆けつけてきた。
「・・・!!」
言葉を失う神楽。
「あ、近藤さん。」
神楽は、おけで高いシールドを作っていたため、体は完全には見えなかったが、気恥ずかしくて、うつむいてしまった。
「えぇぇぇぇぇぇ?!総悟ォォォ??」
近藤が驚いた表情で言った。
「てめェェ、総悟ォ!!この時間帯は風呂入んなっつってただろーがァァァァ!!!」
土方がスゴイ剣幕で怒鳴った。
「ハァァ?!そんなの聞いてねーんだよ クソ土方がァァァァァア!!!」
沖田も負けじと怒鳴る。
神楽はもうどうしていいか分からず、ただうつむくばかりだった。
すると、おけシールドの向こう側から、バスタオルがのぞいた。
「チャイナさん。僕です。山崎です。すみません、いつもいつも・・・。僕もちゃんと確認しとけばよかったで
す・・・。これ、使って下さい。」
山崎はすまなそうな感じで言った。
「・・・ジミー・・・・。ありがとうアル。」
心底ありがたかった。出るに出られず、困っていたのだ。
神楽はバスタオルを巻いて、脱衣所に出て行った。
神楽はそのとき、山崎の優しさをじかに感じていた。
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