w4

＃[PR]	CATEGORY : []

× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 2024年05月08日　　04時28分

＃３Ｚ沖神小説最終話	CATEGORY : [長編３Z沖神小説～完結『白黒写真』]

３Ｚ沖神小説「白黒写真」ついに最終話です！それではどうぞ！！！　　　　チャイナが日本を発つ日がきたとうとうきたんだな、と思ったオレたちは、チャイナが日本を発つ６時間前、つまり７時に学校に集合したまあ、思い出に浸りたかったからというか・・・あの時の学校は大きく見えて、学校もチャイナがいなくなるのを惜しんでいるかのようだったそんなわけないけど、ホントにそんな気がしたんだ通学路も、商店街も、みんなみんなオレ達をあたたく迎えてくれる　　　　　　　ここがオレたちの街なんだ　他の何でもない　　　　　　　　　　　　高校で過ごした三年間　　短いようで長いけれど　オレ達がここにいた　というのだけは　しっかりと深く土地に、人に根付いていたこんな幸せなことはないんだオレは姉上が死んだことで、勝手に被害者になっていた　　でも今は違うオレの欠けていた何かをアイツが、チャイナが満たしてくれたからそして、オレ達は何度も通った公園に行った「あーあ・・・ここに来るのも、もう最後アルカ・・・」ベンチに座ると、チャイナがため息をついた「そんなこと、言うなィ・・・・・・お前はまた、ここに帰ってくるんでィ」「ごめんアル・・・」「でも、楽しかったアル!! それもこれも、そうご!!ぜーんぶお前のおかげアルナ!!」チャイナはいきなり立ち上がり、満面の笑みで言った「じゃあよ・・・・・オレのこと愛してるって言え」子供だと思ったけど、それはＳ心が働いたのと、確かめたかったからで予想通りにチャイナは顔を赤くした「言えよ最後にだろィ?」「・・・・・・・・・うう・・・・・・でっ、でも恥ずかしいアル」「ばっか! それはオメーの恥ずかしがる顔が見てーから言わせるんでィ」「こんなときにＳを発揮するなアル!!」「いいから言えよ」チャイナをせかしたチャイナはまだ顔を赤くして悩んでいたけど、「・・・・・・そうごを・・・愛してるアル・・・」オレは自分で言わせたくせに少し赤くなっていたチャイナはもちろん耳まで赤い「・・・・チャイナァ・・・そういえばオレ達って、キスしたことねェな」チャイナがあまりにも奥手だったから、オレはなかなか手を出せずにいた「え・・・・・!! ま、まさか・・・・?」チャイナはさっきより顔が赤かった　　「そのまさかでィ」チャイナは立っていたから、オレはチャイナの腕を引いた　あと、数センチ・・・　　　　　　　　　　　　そんなところで「神楽ちゃーん!!」新八の声が聞こえた公園の入口には、３Ｚのメンバーが全員いたどうやら、角度的に見えてなかったようだそのままこっちに歩いて来た「沖田さんといたんだねさっ!!行こうよ空港で先生が待ってるよ」チッ、何が行こうよ　だとオレは残念がってたっけチャイナは助かったというような顔をしていたけどそして空港へは３０分ほどで着いた銀八はらしくもなく、すこし目が潤んでいたクラスメートの奴らも啜り泣いていたし、チャイナとはケンカが絶えなかったキャサリンも号泣していた違う国へと向かう飛行機が、見えなくなっても、いつまでも飛行機雲を目で追っていたでもオレの心は欠けていなかった　　アイツにまた会えるそう思うたび心が満たされていくからそして、今オレの隣で、あの頃の面影を少しだけ残している「アイツ」と赤ん坊が眠っている離れていても心はひとつ馬鹿馬鹿しい、そんなわけあるかそう思っていたでもそれは否定しようのない、事実なのだからあの日、空港で撮ったあの写真はデジカメで撮った高画質の写真だったけれどオレにとっては、あの時の笑顔が遠い昔のような「白黒写真」　みたいに感じてしまうんだ・ PR 2007年08月19日　　18時35分

コメント[ 3 ]　　トラックバック [ ]