
沖神小説2 第4話です!!
『ガララララッ』
勢いよく戸を開けた。
「・・・お~~・・・」
浴槽は万事屋のリビングより少し小さいくらいの大きさで、ジャグジーやサウナ、シャワールームまであった。
「・・・・?」
神楽はサウナ室の方を向き、目を細めた。
人影があったのである。
(まっ、まさか、男・・・??で、でもマヨは、誰も入ってないって言ってたアル。・・・気のせいネ。気のせい。)
神楽はおけを取って、すりガラスで仕切られているスペースへ向かった。
どすん、といすに座り、軽く頭をお湯で濡らし、シャンプーを手に取った。
シャカシャカシャカ・・・もこもこ泡が立つ。
「うあ~♪いいにおいアル♪万事屋のやっすいシャンプーとは違うアルナ。
でも、男がこんなの使うなんてもったいないアル。
そう言って、他の仕切られているスペースを見回した。
「むをっ?」
神楽はあることに気付いた。
「別のとこはシャンプーがみんな同じだけど、ココだけ違うアル?」
別のスペースのシャンプーは、万事屋のやっすいシャンプーと同じだった。
しかし、今神楽が使っているスペースのシャンプーだけは違った。
どこか、高級感漂うシャンプーであったし、コンディショナーまであった。
「当たり席アルナ♪」
神楽は少し得した気分だった。
しばらく洗って、すすごうと思い、蛇口にかける手に力をこめたその時
『ガラララララララ!』
「ふぅー・・・あっちぃ~~~!!!」
サウナ室から男が出てきたのだ。
その男は
『沖田 総悟』だった。
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