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2024年05月20日  00時38分
沖神小説11
CATEGORY : [長編沖神小説『The thought that is not conveyed』]

沖神小説第十一話です!
それではどうぞ!











全速力で走ったため、すぐに屯所前まできた。


・・・門に手をかけたその時


「あーっ!オマエ何で帰ってきたアルカ?!」


どこから声がしたのかと、辺りを見回すと塀の上に神楽がいた。


「・・・ヒマでさぁ。」

ぼそっと言った。


「はぁ?」

と言いつつ、神楽がシュタッと降りてきた。



「オマエ、今日はゴリラに休みって言われたアルヨ?!」

指を指して言った。


「いや、何となく。」



神楽はしばらく考え込むようにすると、



「・・・やっぱりダメアル。外行ってて!」


沖田は神楽にグイグイと押された。

「なっ、なんでだよ!意味分かんねェ!」

「ダメったらダメぁ~!」


「どうしたんですか?!」

山崎が塀の上から顔を覗かせた。


「あっ!沖田隊長!?どっ、どうして・・・!」

「どうしたもこーしたもねェ!人を追い出しやがって!何してやがる!」


 一瞬二人ともギクッとした。


「なっ、なな何もしてないですよ!」


「・・・あやしい・・・」



ギロッと山崎をひとにらみした。

「ひぃぃぃぃい・・・・」

山崎は座り込んでしまった。


「とっ、とにかく、その辺ブラブラしとけアル!」

「だから、何でだよ!!!?」

「うるせーはやくいけーーーー!!!」


 『バキッッ』


沖田は6,7mほど吹き飛ばされた。


神楽の跳び蹴りをくらったのだ。


「いっ・・・てェェェ!何しやがんでィ!!!」

「いいから早く早く!」


「あーそうかィ、じゃーいーよ。もうこんなとこ二度と戻ってくるかよ!死ねクソチャイナ!」

ドスドス音を立てて、屯所から遠ざかってゆく。


「・・・・はあー、やっといなくなったアル・・・」

「良かったですね、チャイナさん」

 
 屯所に戻る2人


 その2人を見つめる沖田がいた。


沖田は2人がいなくなってもじっと屯所の方を見つめていた。



   ・・・・・ふざけんなよ・・・・・・


自分の、神楽に対する思いが分かったので、より一層山崎を憎んだ。


もう一度屯所へ強行突破!!とも考えたが、そんなことしても無駄ということはもう十分分かっていた。


「・・・山崎に・・・・負けた・・・?!」





そんなことを考えていると、なんかいきなりバカバカしくなってきた。


「なんでィ。チャイナごときに・・・。そんなもんくれてやらァ。知るかィ!あんな凶暴女!!!」








沖田の心の中のなにかが音を立ててフッと切れた。


 








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2007年09月05日  19時47分
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