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2024年05月19日  23時57分
沖神小説10
CATEGORY : [長編沖神小説『The thought that is not conveyed』]

沖神小説第10話です

それではどうぞ!







沖田は屯所を出た。



空は澄みきっていたが、沖田の心は、何かモヤモヤしたものでいっぱいだった。

と、何かに気が付いたのか、足をぴたりと止めた。



———・・・待てよ・・・

       オレはなんで、こんなにも山崎とチャイナが仲良いのが気にくわないんだ・・・?———


一生懸命に考えた。


考えて考えて考えて・・・やっと気付いた。




——・・・オレは、チャイナのことが・・・好き?——





とたんに、恥ずかしくなって



全身が燃えるようだった。



顔が熱い。汗が出る。



ごくり、とつばを飲む



これは、紛れもない事実ー・・・


もう『恋』としか、言いようがなかった。




自分の淡い思いに気付くと、思い人の顔が浮かんできて



それはもう止められないほど


どんどんどんどん・・・


思いが溢れていった。


相変わらず、顔が熱い。


頭がぼーっとする。


そこで、ハッとする。


(今、こんなとこでボーッとしてる場合じゃねえ!)


くるりときびすを返し、急いで屯所は向かう。






神楽に逢いたいと、思ったのだ。



でも、それよりも、山崎に先を越されないように、という理由の方が強かった。








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2007年09月04日  20時37分
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