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2025年05月10日  21時57分
沖神小説15
CATEGORY : [mimiの部室]
遅くなってスイマセンンン!!
季節感も何もないですが・・・。
沖神小説第十五話です!!
それではどうぞ!






どうやら沖田はこの一部始終を見ていたらしかった。

「・・・・んーーー・・・??・・・はッッ!!!」

ここでようやく、下にいる神楽の存在に気が付いた土方であった。

「な、なんでチャイナ娘がオレの下に・・・??!」

「とぼけるな!!オマエがミツバぁ~とかいいながら抱きついてきたくせにっっ!
いっつもそのミツバとこんなことしててみたいアルナ!!この変態!!!」

神楽が早口言葉並の早さで言った。

「なんだと土方アアア!!!姉上にまで手ェ出してやがったな!!!」

「ち、ちが・・・ちょっと待て待て・・・うわぁぁぁぁあああああ」

沖田と神楽は同時に土方に飛びかかった。


 ドカバキガタゴト・・・


「ふふん」

土方をこてんぱんにした二人は同時に鼻を鳴らした。


 そして


 2人


 急に


 

視線が重なった。


一瞬


ときが止まった気がした。



周りの隊士のうるさい声も、下で倒れている土方の呻き声も全く聞こえなくなった。

沖田も神楽も・・・

 『幸せ』 をひしひしと感じていた。

突然「パン」という打ち上げ花火の大きな音がして、2人ふっと我に返った。

「・・・。」沈黙が続く。

話を切り出したのは神楽だった。

「ミツバってだれアルカ?」

沖田は静かに答える。

「オレの姉上でさァ、今は病気を治すために武州にいますがねィ。」

「ふぅん。」

夜の空には大きな大きな打ち上げ花火が何発も上がっている。
そろそろ終わりだろう。

その大きな花火を窓から覗きながら神楽がつぶやいた。

「オマエって私のお兄ちゃんに似てるネ。」

「兄妹いたんですかィ?」

「うん。でも今は離ればなれになってしまったアル。わたしのお兄ちゃん、プライドが高くて、自分の気持ちも素直に出せない、オマエと一緒ネ。」        
 
「どうですかねィ?」

まるで自分の心が見透かされているようだった。









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2007年12月07日  18時21分
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