遅くなってスイマセンンン!!
季節感も何もないですが・・・。
沖神小説第十五話です!!
それではどうぞ!
どうやら沖田はこの一部始終を見ていたらしかった。
「・・・・んーーー・・・??・・・はッッ!!!」
ここでようやく、下にいる神楽の存在に気が付いた土方であった。
「な、なんでチャイナ娘がオレの下に・・・??!」
「とぼけるな!!オマエがミツバぁ~とかいいながら抱きついてきたくせにっっ!
いっつもそのミツバとこんなことしててみたいアルナ!!この変態!!!」
神楽が早口言葉並の早さで言った。
「なんだと土方アアア!!!姉上にまで手ェ出してやがったな!!!」
「ち、ちが・・・ちょっと待て待て・・・うわぁぁぁぁあああああ」
沖田と神楽は同時に土方に飛びかかった。
ドカバキガタゴト・・・
「ふふん」
土方をこてんぱんにした二人は同時に鼻を鳴らした。
そして
2人
急に
視線が重なった。
一瞬
ときが止まった気がした。
周りの隊士のうるさい声も、下で倒れている土方の呻き声も全く聞こえなくなった。
沖田も神楽も・・・
『幸せ』 をひしひしと感じていた。
突然「パン」という打ち上げ花火の大きな音がして、2人ふっと我に返った。
「・・・。」沈黙が続く。
話を切り出したのは神楽だった。
「ミツバってだれアルカ?」
沖田は静かに答える。
「オレの姉上でさァ、今は病気を治すために武州にいますがねィ。」
「ふぅん。」
夜の空には大きな大きな打ち上げ花火が何発も上がっている。
そろそろ終わりだろう。
その大きな花火を窓から覗きながら神楽がつぶやいた。
「オマエって私のお兄ちゃんに似てるネ。」
「兄妹いたんですかィ?」
「うん。でも今は離ればなれになってしまったアル。わたしのお兄ちゃん、プライドが高くて、自分の気持ちも素直に出せない、オマエと一緒ネ。」
「どうですかねィ?」
まるで自分の心が見透かされているようだった。
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