ヲタク四人の集まり
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#3Z沖神小説15 |
CATEGORY : [長編3Z沖神小説~完結『白黒写真』] |
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3Z沖神小説第十五話です!!
それではどうぞ!! 「チャイナぁ・・・」
「ん?」 「恋人同士ってどういうものだと思う?・・・」 「え・・・・・」 「いいから言ってみろぃ」 「えっとね・・・・・・」 「二人が、愛し合っているものだって思うアル・・・・・・」 「そうかィ」 あいつは照れてはにかみながらも、はっきりと言った オレはわからなくて迷っていることでもあいつは答えがわかる 自分なりの 愛し合うもの か その日の朝オレはチャイナにきいた あいつもあいつなりに考えてんだな しかもなんだアレ、 ・・・・・可愛いじゃねーかィ
その日はずーっと、上の空だった 「総悟、どうした?まさかチャイナと何かあったか??」 四限目が終わって昼食の時間、土方がオレに話し掛けてきた、と同時にクラスメートの視線を感じた 「別に・・・・何もないでさァ・・・・・」 というと、オレは自分のパンとカフェオレを持って屋上へと向かった 何でも、チャイナが何か大切な話しがあるらしい 「何でィ・・・愛の告白か?」 独り言を言いつつ小走りに屋上へと向かった キィ・・・・・・・バタン ドアを閉めてふと空を見上げると、快晴だった チャイナはフェンスに腰掛けて座っていた 日傘をさしてないのに気付き、 「オイ! 日傘もさしてないでこんなところ・・・!」 と言ったが・・・・・・・ 「いいの お前の顔、見たいから」 明らかにいつものチャイナと違う なぜか心臓がバクバクバクバクして・・・・・・・ 「ここに座ってアル」
チャイナは自分が座っていたとなりのセメントの床をぽん、と 叩いた オレは素直にチャイナの隣に座った 無言が続く その流れを断ち切ったのは 「私ね、日本ってすごいいい国だと思う・・・・みんないい人ばっかりだし、好きなひとも出来たアル・・・・・だからね、・・・・私、私、ずっとずーっとここにいるつもりヨ・・・・・・だけど、だけどネ、わ・・・わた・・・っわたしはぁっ、ね、」 既に泣き声になっているチャイナだった その言葉で全てを悟ったオレの崩れていくこころを必死に埋め合わせたい から オレはチャイナを抱き寄せて、おもいっきり抱きしめた ぎゅううぅぅうっと、今にも音が聞こえてきそうなくらいだった チャイナは声を潜めて泣いていた ワイシャツにしみ落ちてじんわり広がる涙は 名残惜しそうに彼女の頬をつたっておちる、彼女の、涙だった 彼女が ここ何ヶ月かオレに固執したのも 積極的になったのも 今ならわかる 恋人同士とは愛し合っているもの 彼女の口からでたその言葉の意味とは オレへの最後の告白だったことにオレははじめて気がついた 離したくない 離さない 必ずお前を護るから だから そんなことは・・・・・ ・ PR |
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