沖神小説2第2話です!!
______・・・・「すいませぇ~~ん!」
「え・・・?」
神楽は大きな声で、買い物途中のオバサンを呼び止めた。
「なっ、何かしら・・・」
オバサンは何よこのコ・・・という目で神楽を見ている。
「ココってどーやったら行けるアル?」
地図を出して、目的地点を指した。
「ええーっと、ココは~・・・まずここをまっすぐ行って、それから右に曲がって、ずーっとまっすぐ行くと見えてく
ると思うわ。」
「・・・・? 分からないアル・・・」
「えっ・・・ど、どうしましょ・・・」
オバサンはひどく困っている。
「あら~?神楽ちゃんじゃない??」
キレイで、芯の通った女の声がした。
「・・・・! アネゴォォォォ!!!」
それはお妙だった。神楽は目がウルウルしている。
「アネゴォ!私ココに行きたかったアル!・・・でも分かんなくて・・・」
「それでこの方に聞いていたのね。どうもすみませんでした・・・」
お妙は向き直って頭を下げた。
「・・・。いっ、いえー・・・」
それだけ言うとオバサンはそそくさと逃げるように去ってしまった。
「・・・ちッ、アゴ骨ブチ砕くぞババァ・・・」
「えっ、アネゴ・・・?」
今、一瞬お妙の顔はこの世のものとは思えない程に怖かった。
______・・・小1時間ほど歩いた。
「ねぇ、アネゴォ、どこに行ってるアルか?私達・・・。」
お妙が立ち止まって、振り向いた。
「えっ、銀サンから聞いてないの?」
「・・・うん。」
「あら、そうだったの。・・・ウフフ・・・どこでしょう?」
「・・・アネゴのところ?」
「・・・違うわ。ハズレ。」
「っ!?じゃあどこアル?」
お妙は一瞬いたずらっ子のような笑みを浮かべて言った。
「真選組よ。」
と。
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